ハービッグ・ハロー天体-長くても数千年しか続かない一時的な現象

ハービッグ・ハロー天体とは、新しく生まれた恒星に付随して見られる星雲状の小領域のことで、若い星から放出されたガスが、数百km/sの速度で周辺のガスや塵の雲と衝突することによって作られるものです。日本ではHH天体と呼ばれることもあります。19世紀にアメリカのアマチュア天文学者シャーバーン・バーナムによって最初に観測されましたが、輝線星雲の中で独立した一種であると識別されるようになったのは1940年代になってからでした。この天体の詳細について最初に研究したアメリカの天文学者ジョージ・ハービッグとメキシコの天文学者ギイェルモ・アロの名に因んでこの名称がつけられました。この天体の実態は一時的なものであり、長くても数千年しか持続しません。

ガスの放出元である親星から星間空間のガス雲に向かい高速で移動するのに従って、数年単位で見た目の形状が変化することがあります。ハッブル宇宙望遠鏡を使用した数年に渡る観測では、ガスが星間物質の濃度の高い領域と衝突した場合、天体の一部が暗くなる一方、別の場所が明るくなるといった変化が起こることが明らかとなりました。

 

 

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